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アクセサリーのハンドメイドを始めてから、もう1年が経ちました。
最近はピアスよりイヤリングの需要が伸びてきて、ちょっと焦っています。

ピアスは平らなところで作業すればピンが垂直に乗ってくれるので接着作業がそんなに難しいとは思わないのですが、イヤリングはそうもいきません。
イヤリングは重心がもともと皿(座面)の外側にずれているので、接着剤が固まるまではピンセットなどで押さえていないとダメだからです。

これがすごく神経の要る作業で、しかもイヤリング1個を作るのに接着剤が硬化するまでの時間だけピアスの何倍も時間がかかります。
1週間ごとに出店していると、とても在庫補充が間に合わない!!

なので、もっと作業効率を上げるために「せめて皿の面を上に向けて、そこに乗っけるだけの簡単な作業にできないかな~」と、何かで固定して置いておくだけの方法をずっと考えていました。

ただ、そうすると今度は皿の面が裏に隠れて完全に見えなくなってしまいます。
つまり座面の位置が合っているのかどうか確かめられないという問題が・・・。
今までの悩み
  • 接着剤が硬化するまで押さえ付けていなければならない
  • 手が空くまで他の作業ができない
  • イヤリング本体を何かに留めて皿の面を上に向けると接着面が作品に隠れて位置合わせが難しい
今回は、この位置合わせの問題を解決しようと思って専用の道具を作りました。

これでイヤリングの接着は簡単


材料はこちらです。
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1.透明な30cm定規。目盛りがアルコールなどで簡単に消せるような安物定規がおすすめ。
2.L型カードスタンド。ダイソーで買ってきましたが、別になくても構いません。
3.29cmバックミラー。これもダイソーで買ってきました。カー用品コーナーで見つけました。
4.手作りスタンド。丈夫なダンボール紙と小さなスチールブックエンドを両面テープで貼り付けています。

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これは、バックミラーの後ろにL型カードスタンドを挟んだところです。
こうすると、L型カードスタンドの出っ張り部分のおかげでミラーを置いたときに斜めに傾けられます。
天井灯の明かりが反射して作業がやりずらいと感じるかもしれないので、この辺はお好みで。

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これは手作りスタンドの上に透明な定規を乗せたところです。
私が買ったブックエンドはたまたま穴が空いているタイプだったので、そこに輪ゴムを通して定規が落ちないように固定しています。

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実際に作業をしているときはこんな感じのイメージです。
皿の上ににゃんこの顔を乗せても裏側の様子が見えるので位置合わせがとても楽になります。
平らに乗せられるので接着剤が固まるまで押さえている必要もなくなりました。
手の空いた時間は別の作業に当てられるので作業効率は今までと段違いです。
一気に効率アップ
  • 裏側が見えるので簡単に接着面の位置合わせができる!
  • 接着剤が硬化するまで手で押さえ付けている必要がなくなった
  • たくさん並べて流れ作業のように接着できるようになった
イヤリングの接着作業で同じ苦労をしている人がいましたら是非、お試しください。

こういう作業効率や組み立て精度を上げるための道具を治具というそうですが、こういう治具は一般にお店では売っていないので、みんな自分で工夫して作っているみたいですね。

また便利な治具を思いついたら紹介していきたいと思います。